アメリカの高校のウエイトトレーニング
スポーツ選手にとってウエイトトレーニングは欠かせないものです。アメリカの高校のアメリカンフットボールの選手は1年を通して体づくりをしています。
アメリカンフットボールのオフシーズンには、アスレティックスの授業中にウエイトトレーニングが行われます。
スプリングフットボールが始まってからは、朝の授業前か放課後に最低3日ウエイトトレーニングをすることになっています。
また土曜日に行くこともできます。アメリカンフットボールの練習のないクリスマス休暇や春休みにもジムが開けられ、選手が体作りができるようになっています。
高校のジムルームは新しい設備を数年前に購入したばかりなのでとても良いです。古い設備は中学に寄贈されました。(中学ではさらに古いものを使っていました。)
子供たちは中学1年生からウエイトトレーニングを始めます。1年目はそうでもなかったのですが、2年目には子供たちの体つきが変わってきたのが目に見えてわかるようになりました。
どのようなウエイトトレーニングをするのか
ウエイトトレーニングといってもいろいろありますが、我が高校の選手たちは次の4つを主にやっています。
- ベンチプレス(Bench)
大胸筋を鍛えるトレーニングとして知られています。上半身を鍛えるトレーニングです。ベンチに横になってバーベルをあげます。
- インクライン(Incline)
ベンチプレスと同じように上半身を鍛えるトレーニングです。座るような角度でバーベルを上げます。
- スクワット(Squat)
バーベルを方に上げたいからスクワットします。下半身を鍛えます。
- パワークリーン(Power Clean)(ハイクリーン)
床にあるバーベルを肩の位置まであげます。4つの中で一番きついそうです。
年に2回ほど正式にMAXのウエイトを測定する日がありその日の結果によって順位が決められます。また順位によってグループに分かれて各トレーニングをローテーションするようです。またグループ内で3人ずつがチームとなってトレーニングを行います。
組み合わせは学年は関係なくどのくらいのウエイトを使うかによって分けられているようです。息子の場合はジュニア(3年生)2人と3人のチームを組んでいるようです。
ジムの壁にはランキングが表示されているので、それぞれがどのくらいあげれるか分かるのでとても刺激になるようです。
また怪我のないように正しいバーベルの上げ方を教わります。トレーニングを積んでいるときに少しでもフォームを崩すとよくないことが自分たちの身をもって学んでいるようです。
ウエイトトレーニングの内容
日によってどの位ウエイトをあげるかは違うようです。コーチからいろいろと指導があります。
6x6トレーニング 自分のMAXウエイトの80%のウエイトを6回上げるのを6セット行います
5X5トレーニング 自分のMAXウエイトの85%のウエイトを5回上げるのを5セット行います
4X6トレーニング 自分のMAXウエイトの90%のウエイトを4回上げるのを6セット行います
3X8トレーニング 自分のMAXウエイトの95%のウエイトを8回上げるのを8セット行います
2x10トレーニング 自分のMAXウエイトの100%のウエイトを2回上げるのを10セット行います
1x10トレーニング 自分のMAXウエイトの105%のウエイトを1回上げるのを10セット行います。
一番つらいのは6x6トレーニングだそうです。
現在、我が高校の1年生で一番の選手は スクワットのMaxが515パウンド(233キログラム)ベンチプレスのMaxが220パウンド(99.79キログラム)だそうです。その子の身長は180CMくらいで体重は109キログラムくらいだと思います。アメリカの子供たちは日本人に比べて体重がおもいのでその分重いウエイトを持ち上げられるのだとおもいます。
ちなみに私の息子は身長172cm体重113kgでスクワットのMaxが450パウンド(204キログラム)ベンチプレスが205パウンド(92.9キログラム)です。
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他のスポーツをメインでやっている場合
まだアメリカンフットボールのシーズンではない今の時期はアメリカンフットボールの選手であっても野球や陸上競技をメインで活動している生徒もいます。その子達ももちろんウエイトトレーニングをしますし、する必要があるのですが、メインのスポーツにあわせてメニューやトレーニングをする日を変えているようです。
またコーチからもいろいろな指導があたえられますし毎日のようにテキストメッセージが送られてきます。
”Baseball has 7:00 am weights in the morning. Football players have 4:15 weights. Offensive install in the period. Compete and get better!”
“We will be practicing football 5 days per week for next 3 weeks. Be sure you get your 3 lifts in. Compete, compete compete. We will win!”
こんな感じで全員がきちんと体づくりをするようになっています。
アメリカンフットボールをするための強い体と瞬発力はこうやって作られます。
どんどん進化していく選手たち
2016年シーズンも終わり、アメフト部はオフシーズンをなりました。
サンクスギビングホリデーの後のアスレティックスの授業はかなり大変なようです。
毎日、疲れた、筋肉痛だといって帰ってきます。
そんな彼らですが、体のほうが確実に強くなっているようです。
今週のアスレティックスの授業で2×2トレーニングを90%でおこなったそうですが
息子はインクラインで215IBをあげることができたそうです。
また、春に515パウンドをスクワットしていた同級生は、今回575パウンドをスクワットしたそうです。
今月はトレーニングだけでMAXは1月にはかります。
まとめ
アメフト選手はオフシーズンにも体を鍛えています。
かなりの重量をあげるので少し心配なのです。
怪我をしないように体を鍛えて欲しいです。
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