子供がアメフトをするにあたって
アメリカで人気のスポーツであるアメフト。男の子だったら一度はアメフトをしたことがあると言う子が沢山いると思います。そんなアメフトですが、危険なスポーツとしても知られています。子供が怪我をする可能性を心配して子供にはアメフトをやらせないという方も結構いるのです。
息子が10歳でアメフトを始めてから、今年で7シーズン目を迎えます。息子はマイナータックルの2年目からアメフトを始めました。息子の友達の中には、フラッグフットボールからアメフトを始めた子もいれば、中学からアメフトを始めた子もいます。
私も他の親と変わらず、息子がアメフトを始める事をとても心配しました。息子がやりたい事はできるだけやらせてあげようと思っていますが、アメフトを始めた時は本当に心配しました。
アメフトの危険性について
アメリカンフットボールは激しいコンタクトスポーツです。選手が怪我をすることはめずらしくありません。もちろんヘルメットやマウスガード防具をつけて身を守るようにしています。
アメフトでよくある怪我
- Hamstring Strain (Pulled Hamstring) 太ももの裏に激しい痛みを感じる怪我。怪我のひどさによってGrade1から3に分けられる。Grade1の場合は太ももの裏に痛みを感じる程度、Grade3になると歩けなかったり、後から腿が腫れたりする。
- ACL Injury (Anterior Cruciate Ligament injury)膝前十時靱帯損傷。コンタクトスポーツによくある怪我で、突然の方向転換を要するスポーツに多い怪我。アメリカンフットボールの他にはサッカーなどでよくある怪我。膝を必要以上にひねった時に起こる怪我で、起こった時点で本人が怪我をしたことが自覚できるほどの痛みが伴う。
- Knee Ligament Injury(Knee Pain)とても良くある怪我で2種類ある MCL injury(膝の内側の靱帯を損傷する怪我)とLateral Knee Ligament Sprain(膝の外側の靱帯を損傷する怪我)
- Rotator cuff strains回旋筋腱板の怪我。肩の怪我。
- Ankle Sprain 捻挫。アメリカンフットボールだけでなく、スポーツ一般に多い怪我。足首をひねった時に起こる怪我。軽度のもの重度のものまで。
- Achilles Tendonitis アキレス腱の怪我。使いすぎにより一時的に腫れる。
- Jumpers knee 膝の前の下のほうの怪我。走りすぎたり、ジャンプしすぎたりする事による怪我。
- Shin splints 脛骨過労性骨膜炎 足の前、膝の下に痛みを伴う。
- Metatarsal stress fracture 疲労骨折。痛みが少しずつ感じられるようになる。
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Concussions 脳震盪。アメリカンフットボールの怪我でよく話題になる怪我。頭部に衝撃をうけた直後に発祥する脳損傷。脳震盪をおこすと癖になるともいわれています。息子の友達で中学生のときにアメフトの練習中に脳震盪を起した子がいます。回復しましたが、その子はアメフトを今はやっていません。もっと重度のケースを時々耳にします。
怪我をしないために(怪我の予防)
- Warm Up きちんとしたウォームアップは怪我を防ぐだけでなく試合時のパフォーマンスもよくなります。息子たちもしっかりウォームアップを練習の前にしています。試合や練習の前には時間に1時間前にはフィールドハウスにいって、着替えすませ、ストレッチなどのウォームアップを個人でしているようです。
- Cool Down クールダウンもウォームアップと同じような効果をえることができます。
- Sports Massage 定期的にスポーツマッサージをうけると体の老廃物を流したり体をほぐすことができます。また、アイスバスを利用する事もあります。(フィールドハウスにあります。)
- Equipment きちんとした防具を使うことが大切です。(マウスガード、サイズのあったヘルメットや防具など)
- Nutrition and Hydration 適量のたんぱく質、炭水化物、そして水分を取ることが大切です。
- Fitness 運動する事によって体の良いコンディションを保つ事は怪我の予防に繋がります。
- Recovery 運動の後に十分な休息をとることも怪我の予防になります。
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高校では
高校では、怪我をしないための対策や万が一の場合が整っていると思います。
- 各ポジションごとにコーチがいる 選手の人数は多いのですが、その分コーチの数も多いので一人一人に目が届くと思います
- トレーナーの先生が常勤している 息子の通う高校ではDocと呼ばれる先生が2人常勤しています。怪我をした時には、すぐにDocのところに行って診てもらう事ができます。応急処置以外に医者に行く必要がある場合はそのようにいってもらえます。
- 1軍の試合の時は救急車と救急隊員が万が一のときに備えて、待機しています。2軍の試合の時は救急車や救急隊員は待機していませんが、担架や応急処置のものは常備されています。
- 今年からラインマンはKnee Brace(膝のプロテクション)の着用が義務付けられました。
また、きちんとしたタックルの仕方、タックルの受け方もきちんと指導してくれます。
中学校では
高校ほどの設備はありませんし、コーチの数も限られていますが、高校からコーチが出向いて指導する事も多いです。また中学生もキャンパスは違いますが、高校のDocのとことに行く事ができます。
PeeWeeでは
PeeWeeリーグのコーチはボランティアなので、コーチは選手の親です。(基本的に)そのためPeeWeeリーグで自分の子供をプレイさせるのは嫌だという親も多くいます。ですが、アメリカンフットボールの経験があり知識が豊富な人がコーチをなさっている場合もあるのでその辺りをよく聞いてから、アメフトを始めると良いと思います。
まとめ
アメフトは危険と隣あわせのスポーツですが、きちんとした知識をもってプレイすれば、怪我を予防する事が出来ると思います。息子の場合は。PeeWeeリーグの1年目から、コーチに恵まれ、正しいタックルに仕方を学ぶことができました。本当に良かったです。またPeeWeeでは、年齢によって所属するチームが変わりますが、体格を考慮する場合もあります。いろいろと地域の情報を集めたり、正しい知識を学んだりしてアメフトと接する事が一番です。
現在息子は、高校2年生です。アメフトを通していろいろなことを学びたくさんの友達と楽しく高校生活を送っています。
実は今日、フラーハウスを観ていてDJが息子にアメフトは脳震盪もあり危険だと反対してるシーンがありました。
最近思うのですが、先に立ちまわって「危ないよ、やっちゃだめだよ」と過保護にする親が多くなったように感じます。かくいう身近でも冬の日に甥っ子をサッカーに誘ったら姉が「寒いから風邪ひくから止めた方が良いよ」と言う始末。
このように親が未然に危険を排除していると子供は危険な目に合う回数が減り、危険に対する危機察知能力が衰えるのではないかと心配しています。
サッカーもヘディングや接触プレイで怪我しますし心筋梗塞で亡くなった選手も居ます。野球のデッドボールで後遺症が残った人間もいるしラグビーで膝がボロボロの友人もいます。
ですが根幹は本人が満足してプレーしていたわけなので正直危険だのなんだのってのは若者的に言えばウザいといった感じです。
怪我を減らすためのテクニックは重要ですが、プレーしてはいけないというのは論外に感じます。
所詮、人生なんて本人の物で、親の物ではないです。1度きりの人生、やりたいことをやって満足を得たものが勝者だと考えています。
お粗末さまでした。
コメントありがとうございます。そうですね、たった一度きりの人生ですものね。私も息子にはやりたい事を出来るだけやってもらいたいと思っています。今のところアメフトをやってる息子は、学校生活がとても楽しそうです。本人が好きな事はやらせて正解ってことですよね。