吹奏楽部の先生ってどんな楽器が演奏できるの?
前からずっと思っていた事は、吹奏楽部の先生だからと言って、全部の楽器が演奏できるわけではないですよね。そんなのありえません。しかも学校の規模や予算によって先生の数は限られていますしね。いつもどのようにして全く演奏が出来ない事もたちを指導していくのかと思います。
息子の学区の先生たち
- 小学校の音楽の先生 息子の通う学区では、小学校6年生から吹奏楽を選択することが出来ます。この先生が基本を教えてくれます。 演奏だけでなく、演奏するに当たっての態度なども教えなくてはいけないのでとても大変だと思います。 また1学年で吹奏楽部に所属している人数が多いのもこの学年です。息子の学区のこの先生の楽器はトランペットです。
- 中学校の音楽の先生 中学生になると吹奏楽部に所属する生徒が減ってきます。中学生になると本格的に曲の演奏に取り組みます。また、生徒によっては、2つ目の楽器に挑戦する子も出てきます。息子の学区のこの先生の楽器はフルートです。
- 高校の音楽の先生 高校のこの先生のことをバンドディレクターと呼びます。高校に入るとコンサートで演奏するコンサートバンドのほかにアメフトの試合で応援やパフォーマンスをするマーチングバンドとしての活動もあります。この全部の指揮をとるのがバンドディレクターです。(大規模な高校では、コンサートバンドとマーチングバンドが分かれていると聞きました。)
因みに以前在籍していた先生で3つ位楽器が演奏できる先生もいました。
学校を行き来する先生たち
アメリカの学校のシステムが義務教育で高校まで地元の学校に通う子供が多いこともあってキャンパスは別の場所にあるのですが、先生たちは各学校を行き来して指導を行っています。
- 小学校の授業 小学校の授業は、基本的に小学校の音楽の先生がひとりで行っています。
- 中学校の授業 小学校の先生は、毎日中学校の音楽の授業にでて補佐をなさっています。また、高校のバンドディレクターもほぼ毎日、中学校に出向いて指導をしています。(未来の高校生ですから)
- 高校の授業 高校の授業には、小学校の先生も中学校の先生も参加します。中学校と小学校の先生は、高校ではアシスタントディレクターと言う立場です。
学校を行き来する生徒たち
- 高校の手伝いをする中学生 中学生になると希望者は高校のマーチングバンドの手伝いをすることになります。主に荷物運びの手伝い、パフォーマンスのときのプロップの移動などの手伝いです。高校の機材ってかなりありますもんね。遠征の時は結構大変なのです。荷物運びをする代わりに高校生と一緒にコンテストの遠征等にもいけるので良い経験になります。いろいろな学校のマーチを中学生の頃からみておくのはとても勉強になります。
- 中学生の指導をする高校生 高校生が中学校に出向いて指導の手伝いをすることもあります。特にコンサートバンドのシーズンには自分の放課後練習がない高校生たちが中学校で指導の手伝いをしているところをみかけました。
演奏会は学区全体で
息子の通う学区では、保護者や一般の人を招待したコンサートが年に二回行われます。クリスマスコンサートとスプリングコンサートです。小学校、中学校では講堂がないということもあって(体育館にステージはあります。)高校の講堂でコンサートが開かれます。
小学生の保護者の方は、高校生の演奏を聴くことによって希望がもてますよね。小学校の時には、「1年吹奏楽やっているのにこれだけしか吹けるようにならないの?」なんて思ってしまうかもしれません。でも高校生の演奏を聴いて「自分の子供もあのくらい吹けるようになると思えるかもしれません。」 実際に吹けるようになりますよ。
それでも学年が進むにつれてやめてしまう子供たちが結構いるので残念です。
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選択できる授業は1つだけ?
選択できる授業は、1つだけと言うわけではありません。吹奏楽部に所属する生徒は基本的にメインの音楽の授業をとる必要があります。(たまに例外有り)この授業でコンサートやマーチングの練習が行われます。ですが、このほかに息子の通う学校では、Jazz Bandの授業もあります。時間割に余裕がある生徒や、音楽に力を入れている生徒はこの授業をとっています。
音楽は好きだけど楽器を演奏はちょっと苦手
音楽が好きだけど、楽器の演奏は苦手、でも歌を歌う事は好きという生徒にはChoir合唱部の授業がお勧めです。息子通う学区では合唱部の授業も小学校6年生から選択する事ができます。
今年は、吹奏楽部と合唱部を掛け持ちしていると言う生徒を何人かみかけました。合唱部は、毎回ではありませんが、国歌をアメフトの試合で合唱する事があります。また合唱のコンテストなどもあります。詳しい事はUILのページで。(テキサスの場合)
プライベートレッスン
息子の通う学校では、希望者は、格安でプライベートレッスンを受けることが出来ます、インストラクターが学校まで出向いてくれて1週間に一回(30分)レッスンを行ってくれます。
また、他の部活を掛け持ちしている生徒は、放課後のレッスンではなく、授業時間内にレッスンをスケジュールすることができるのでとてもありがたいです。学校がプレイベーとレッスンを提供してくれるようになってから、生徒のレベルがあがったとおもいます。また格安といっても費用がかかるので全員がプライベートレッスンを受ける必要はありません。
ディストリクトバンド、リージョナルバンド トライアル
この地域では冬に部としてではなく個人が挑戦するディストリクトバンド(中学生)リージョナルバンド(高校生)のトライアウトがあります。このトライアウトで選ばれるとそれぞれディストリクトバンド、リージョナルバンドに参加する事ができます。
- ディストリクトバンド 中学生は、トライアウトで選ばれるとディストリクトバンドのイベントに参加できます。選ばれたメンバーが集まって講師の先生を迎えて、指導が行われ、1日の終わりにコンサートが行われます。他の学校の生徒と一緒に演奏ができてとても刺激になると思います。選ばれる人数は各楽器によって違います。
- リージョナルバンド 高校生はリージョナルバンドのトライアウトに選ばれるとリージョナルバンドのイベントに参加できます。またリージョナルバンドに選ばれるとエリアバンドのトライアウトの権利があられます。エリアバンドに選ばれるとエリアバンドのイベントに参加できるとともにステイトバンドのトライアウトの権利がもらえます。
高校の単位
高校に通うにあたって、どの授業で何の単位が取れるのかも気になりますよね。自分が好きな事ができても卒業できる単位がとれなければ困りますよね。
因みに息子が通う学校では、バンドの授業ではArtの単位とP.E.の単位が取れます。1セメスターで0.5単位が取れます。
まとめ
私が住む町の学区ではこんな感じです。この学区にしか息子は通った事がないので他の学校の詳しいことは分からないのですは、基本的なことは同じかなと思っています。また学校や学区によってはオーケストラがありますよね。すごい!またアメリカですので、州によっても違うかもしれません。