アメリカで葬式に参列する
葬式よりも結婚式に参列したいといつも思っているのですが、やはり葬式に参列する機会のほうがはるかに多いものです。アメリカ生活が長くなるともに残念ながらその数は毎年増えていっているようにおもいます。
アメリカの葬式は(ここでは、キリスト教系の葬式について書いています。)映画などのシーンをみても服装がカジュアルだなあという印象をうけます。
私が驚いたのは、アメリカの田舎町の葬式に参列する人はもっとカジュアルな服装なのです。
アメリカの田舎町での葬式
葬式までの流れ
葬式を出す側でなく参列する側としての流れです。
- 臨終 この時点で親しい人の場合は、遺族にメッセージを送ったり、電話をかけたりします。最近では、Facebookを利用してメッセージを送る人もたくさんいます。悲しみにくれていたり、葬式等の準備なので忙しかったりすることを考慮にいれて(でもお悔やみの気持ちを伝えたい)ときに利用している人が多いと思います。
- 葬式等の日程が決まる この時点または、遺族が病院等から帰宅した時には、友人、知人そして近所の人達は、食べるものを届けます。いろいろと大変な中、食事の心配はしなくてもよいという配慮からです。
- Viewing 日本で言うところのお通夜です。Viewing は葬儀屋さんで行われることがほとんどです。時間帯は、葬式前日の夕方で2時間くらいです。その時々によって違います。
- Funeral お葬式です。会場は教会または、葬儀屋で行われます。
- Graveside Service 日本で言うところの納骨です。棺おけを埋葬するのでその日のうちに行われます。(葬式のすぐあと)
葬式に出席するかしないかは人それぞれですが、いろいろな理由でFuneralには行かない場合、行けない場合はViewingに行く人が多いと思います。またFuneralとViewing両方に行く場合もあります。
私は、Funeralにいけない場合は、Viewingに行くようにしています。Graveside Serviceは基本的に親しい人が参列するものかなと思います。行かなくては行けないまたは行ってはいけないということはありません。
また、FuneralをせずにGraveside serviceのみを行う場合もあります。この場合は、Graveside serviceをFuneralとして参列しましょう。
田舎の葬式に参列する時の服装
日本人である私たちは、きちんとした葬式に参列するための服装をしなくてはいけないと思うかもしれませんが、(私も始めはそうでした。)何でもありです。はじめのころはとてもびっくりしました。
- 黒の服は無難 とりあえず、黒の服を着ると間違いはないと思います。日本で言うところの黒の正装とは行かなくても黒のおとなしめの服装ならば、どの葬式に参列しても間違いはないと思います。(田舎町では、ドレスアップしすぎでういてしまう場合があえりますが。)
- 黒でない暗い色の服 次に無難なのは、黒でなくても暗いいろ紺や茶などのいろの服です。
- 何色でもいい 私の住む町の葬式ではもうなんでもありです。赤の服やジーンズで参列する人もいます。このあたりは住む地域によって違うと思うのでまわりのひとに聞いたり、葬式が行われているのをみかけたときは皆がどんな服装をしているのか目にとめておくといいとおもいます。
- Sunday Best Sunday Bestといえば、日曜日に教会に行く時の服装です。いつもよりちょっとドレスアップしたよそいきの服装のことですが、葬式もこのくらいが無難なのかと思います。
- 子供の服装 田舎町の葬式は、ジーンズではないパンツに襟のあるシャツくらいで大丈夫です。
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いろいろな葬式
地域や宗派によってかなり違ってきます。お葬式屋さんで行われた葬式に参列したことが一番多いのですが、教会で行われたお葬式ではそれぞれのいろがでていてとても興味深かったです。
- カトリック系の葬式 もう10年以上前のことになるのですが、友人のお母さんがなくなったときに参列したカトリック教会でのお葬式が、それまで参列した葬式とはかなり違っていました。あまりにも前のことであまりよくおぼえてないのですが。。
- 黒人系のバプティスト派の葬式 去年参列したこの派のお葬式は、映画みたいと思ってしまいました。とにかく沢山歌をうたって個人を偲ぶという感じでした。また、ほかの葬式の時でもありますが、「故人について何かエピソードがある人は、前に来て話してください。」という場面で何人もの人が、(他のお葬式よりもはるかに多い数)がエピソードをシェアしたのが印象てきでした。また今まで参列した中でいちばん長い葬式でした。(2時間以上)
- カウボーイ教会の葬式 テキサスでは結構見かけるカウボーイ教会。宗派はバプティスト派の場合が多いと思います。教会の建物は、町から離れたところにあって建物は小屋?倉庫?のような感じですがとても広いです。この葬式ではラングラージーンズにカウボーイ帽で参列するひとを多く見かけました。
- 白人系のバプティスト派の葬式 白人系とかバプティスト派とかは関係ないかもしれないのですが、友人のお母さんがなくなったときに参列したこの葬式では、お母さんを偲ぶ写真のスライドショーが印象的でした。
- 葬儀屋での葬式 葬儀屋で行われるお葬式は教会での葬式より時間が短いです。長くて30分程度。それでも一通りのことはきちんと行われます。
葬式に行ったら
- 葬式に行ったら入り口付近にサインをするところがあるので参列したしるしとしてサインをしましょう。
- 葬式が終わった後は、Graveside serviceに行く場合は、葬儀車の後ろに一列になって葬儀場からGravesideまで行きます。
- 教会などで式を行った場合は、Graveside serviceのあとに参列者に食事を振舞ってくれます。
まとめ
アメリカの田舎の葬式は、出席する事に意義があるという印象をうけます。葬式に参列するにあたって正装するかどうかではなく、故人の最後を見届けたいという思いのほうが強いように思います。
仕事をぬけて葬式に参列するひとは、仕事着のままの場合もあります。
大人としてきちんとした格好をしないのは、どうかと思う反面、服装を気にしすぎて式に出席しないというのもどうかと思います。
アメリカと言っても広いですし、地域によっていろいろだと思うので葬式に参列する前にはまわりのひとに聞いてみましょう。
私の住む田舎町は、驚くほどカジュアルな服装で皆、参列しています。